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The Symphonic Lament of the ASURA for Percussion Octet
作曲:山下久幸 (YAMASHITA, Hisayuki)
演奏時間:3'30"
グレード:4.5
楽曲解説
この作品は、山梨の「パーカッションアンサンブルHydge」の委嘱作品として制作した。宮沢賢治の「春と修羅 -mental sketch modified-」の詩のフレーズからヒントを得て、鍵盤打楽器を除いた打楽器のみで阿修羅の感じている苛立ちと憤りを表現しようと試み、制作した。
阿修羅はインド仏教文化の中で、仏教の神と戦い地下世界へ追いやられた堕天、敗れたことに対する憤怒の化身とされている一方で、仏を護衛する天使という二面性を持っている。宮沢賢治が捉えていた阿修羅の姿とは、煩悩にさいなまれている姿である。怒り、憎しみ、嫉妬といった感情から脱しきることが出来ずに、常に焦燥感に駆られている。賢治は自分の今の姿がそうだと感じているのである。「春と修羅 -mental sketch modified-」では、春の美しい姿と阿修羅の苦悩が印象的に描かれている。私も音楽において理想と現実の違いに戸惑いながら過ごしており、宮沢賢治が描いたこの詩に非常に共感を持っている。この作品を通じて、8人の奏者が演奏する打楽器の持つエネルギーを感じながら演奏していただけると嬉しい。
楽器編成
Percussion 1 (2 Bongos & 2 Congas)
Percussion 2 (Snare Drum, 2 Bongos & 2 Congas)
Percussion 3 (Bass Drum, Claves)
Percussion 4 (Timpani, Suspended Cymbal)
Percussion 5 (4 Tom-toms Claves)
Percussion 6 (5 Temple Blocks, Finger Cymbals)
Percussion 7 (3 Triangles, Clash Cymbals)
Percussion 8 (Gong, Tambourine, Wind Chimes)
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