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初めてこの曲を聴いたのは冨田勲さんのシンセサイザーだったかもしれません。あまりにも有名でテレビのCMなどでも毎日のように流れるメロディー、原曲はあのドビュッシーの初期のピアノ曲です。1888年の作品、1891年に「2つのアラベスク」として発表され、こちらは第1番。当時のパリでは「アラベスク」という唐草模様が流行っていて、そのイメージは当時の音楽やバレエに取り入れられ、いろいろな分野で「アラベスク」という作品が生まれました。ピアノで弾くとペダルの操作を多用するので、アルペジオがドビュッシー独特の美しい響きとなり、なんとかそれを管楽器でできないかと工夫したのがこの今回の編曲です。ペダルでサステインされた音の減衰を再現する事と、レガートを失わずに旋律の流れを作るのが簡単に言えばコツですが、複数の人間でひとつの伴奏形を構成するので、音のアタックや音量、音色、音程、タイミング、、等々全てのアンサンブルの技術を総動員させなくてはならない、レベルが試される曲といえます。
演奏時間:3:30
グレード:4
編成:クラリネット5重奏
詳細編成 Eb Cl./Bb Cl.1-2/A.Cl./B.Cl.