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全部で20曲程ある「ハンガリー狂詩曲」の中で、いくつかはリスト自身と弟子のドップラーによりオーケストラに編曲され、最も有名な「第2番」に続き、この「第6番」はオーケストラ版では「第3番」となっています。大半がハンガリージプシーの踊りの音楽であるチャールダーシュの形式で作られていて、ラッサンと呼ばれるゆるやかなレチタティーヴォのような部分とフリスカという急速な部分との交錯が基本形となっています。この曲のラッサンの部分には「父も母も死んで、兄弟とてなく、残った金は首つりのなわを買うくらい、、、」という悲しいハンガリー民謡の歌詞が楽譜に書きそえられていたそうです。この編曲では普段あまり目立たないAltoクラリネットがメインにその淋しさと悔しさを表現します。ハンガリーの民族楽器「ツィンバロン」の演奏を真似たといわれるフリスカのテーマは、ピアニストとしてのリスト自身の超絶技巧を見せつける目的で書かれているので、ヴィルチュオジテを見せられないならこの曲をやる意味がありません。その為にはまず、一流ピアニストはどう弾いているのかを参考にして下さい。テンポがやたらに速いのではなく、「拍」の感じ方が非常に生き生きとしている事がよく分かると思います。そこを体感し再現する事が大切で、さらに最後のクライマックスへ向けてのテンポ設定と構成力が何より重要かと思います。
演奏時間:6:20
グレード:5
編成:クラリネット8重奏
詳細編成 Eb Cl./Bb Cl.1-4/A.Cl./B.Cl./C.B.Cl