※価格・仕様は予告無く変更される場合がございます。
店頭在庫切れの場合、お取り寄せ通常3営業日前後で出荷可能。
リズムを全面に出した喜多形寛丈の現代作品
【曲目解説】
Pとはポジティヴでもあり、パーカッションでもあり、そして○○でもある。
スパイラルは存在する全ての次元において、最も基本的な原理だ。
回転する。それは環(リング)であり、円である。
地球は絶える事無く自転し、公転する。太陽の周りを惑星たちが回っている。
全ての物質、動植物を構成している原子の構造をみると、原子核の周りを電子が回っている。それらは、生きているという証でもある。それから人間のDNAが二重螺旋(スパイラル)構造だということも、注目すべき点だ。これはもはやただの物理現象ではない。基本原理なのだ。
音も当然スピンしている。拍の感覚とは、円の感覚でもある。この音楽は、ひたすら上昇し続ける意識を持ち、音の渦が、竜巻が、昇華していく様を表現している。
テンポがうねるように変化し、リズムは躍動的に舞い踊る。
アンサンブルする意識、それはコミュニケーション意識でもあり、仲間意識でもあるが、その結びつきが最も重要となるラストに向かって想いを1つにして音に託すその様は、これからの未来を創造していくための象徴的な行為に違いない。
次世代のための音楽。(喜多形寛丈)
喜多形寛丈 (Hirotake Kitakata) プロフィール
作編曲家。愛知県立芸術大学作曲科首席卒業。桑原賞受賞。作曲を北爪道夫、鈴木英史両氏に師事。
仙台フィルハーモニー管弦楽団第200回定期演奏会委嘱作品として、2人の指揮者を要する「コラーゲンII」を菅原拓馬氏と共作の形で発表。
長崎で被爆した柿の木から2世の苗を作り、全世界に植樹するという「柿の木プロジェクト」の一環で行われるアートイヴェントにおいて、マリンバソロのための「TREE」を書き下ろす。
「フラメンコタムタム(打楽器5重奏)」がパーカッションミュージアム10周年記念作曲コンクール第一位を獲得。
劇団四季「55steps」においてキーボードコンダクター、アレンジャーとして参加。
脚本・三谷幸喜、主演・香取慎吾、音楽監督・小西康陽のミュージカル「TALK LIKE SINGING」においてはピアノコンダクター、アレンジャーとして、ニューヨーク・東京公演に参加。
「ねんりんピック石川2010」開会式メインアトラクション音楽担当。
片岡翔監督短編映画「ぬくぬくの木」音楽担当。
オーケストラ、吹奏楽、合唱、舞台音楽、映像音楽、イベント音楽など、数多く手掛ける。