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E♭クラリネットからB♭コントラバス・クラリネットのクラリネット属のみで構成されるオーケストラであり、 オルガンや弦楽器とも似た輝くクワイアーサウンドが魅力の東京クラリネット・クワイアー。記念すべき第20回演奏会ライブです。
ゲストはヨーロッパ・クラリネット界の名手クルト・シュミット。自身の作曲したユーモア溢れる小品を自らのタクトで華麗に披露しました。磯崎敦博の書下ろし初演作品「葵 ― A-O-I」は源氏物語を題材に、悲恋をモチーフに描かれた作品。クラリネットの持つ繊細で多様な表情を伺うことができます。メインにはモーツァルトの「リンツ」。モーツァルトのもっとも円熟した時代の音楽が優雅なサウンドとなり、聴衆に爽やかなウィーンの風を届けました。第20回の節目を迎えますます円熟味のかかった彼等の音楽は、クラリネット界の貴重な財産となることでしょう。
