トランペット8重奏楽譜 四季の奏鳴: Four Seasons, Four Elements 作曲:井澗昌樹 (Masaki Itani) (2010年 7月21日発売) [FME-0070]

トランペット8重奏楽譜 四季の奏鳴: Four Seasons, Four Elements 作曲:井澗昌樹 (Masaki Itani) (2010年 7月21日発売) [FME-0070]

販売価格: 8,000円(税別)

(税込: 8,800円)

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•作曲:井澗昌樹 (Masaki Itani)
•グレード5
•演奏時間の目安:14分30秒
編成:トランペット 8重奏
•Trumpet 1
•Trumpet 2
•Trumpet 3
•Trumpet 4
•Trumpet 5
•Trumpet 6
•Trumpet 7
•Trumpet 8

本作品は、京都市交響楽団トランペット奏者、早坂宏明氏の委嘱により、同氏が主催を務める京都トランペット・グループ「Summer Breeze」のために作曲された。その名称から、四季と四大元素のそれぞれを組み合わせて全四楽章としているが、全曲は attaccaで繋がれている。各楽章の演奏に要する時間は、私自身の各季節における、体感的な長さに一致しており、比率は夏から順に、4:2:5:1となっている。なお、3 8番奏者にはフリューゲルホルンの持替あり。
 奔放的な第一楽章は「夏+風」。「Summer Breeze」とは「夏の微風」だろうか、憧憬的な印象を受ける言葉である。穏やかな記憶はいつも、ほんの少しの憧れを道連れにしているものだ。この楽章のみ、単一で演奏することが可能。
「秋+土」に依る第二楽章は、諧謔的な音型と、終着点のないコラールから成る、やや無機質な楽想。くるくると旋回して欲しい、人知れず土に落ちる枯葉のように。やがて、再生の時が来るだろう。
 第三楽章は「冬+水」より、涙をイメージしたもの。フリューゲルの柔らかい音塊は、東洋的な音の拡がりを目指したものであり、その中に、トランペットが固有に持つ歌を響かせたかった。感情の昇華を一義に置いて作曲された楽章。涙を知っているから、人は哀しみが感じられるのだと思う。
 狂乱的で、何一つ調和的なものが感じられない季節…第四楽章は「春+火」より、桜が連想された。咲いているなどと云う形容では、その本質に遠く及ばない。桜は燃えている。命の短さに懸ける、その狂気性こそが、とても美しい。(井澗昌樹)

I - Summer Breeze
II - Autum Circle
III - Winter Tears
IV - Spring Madness

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