打楽器７重奏楽譜　「涅槃寂静」　作曲／朴守賢 [Wind　ART-PERCUSSION]

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■編成
Perc.1 (Vibraphone)
Perc.2 (木魚,磬〔けい〕)
Perc.3(W.block,Sus.Cym)
Perc.4(S.D)
Perc.5(T.D)
Perc.6(B.D)
Perc.7(Tam-tam〔small〕)

■演奏時間：約4分50秒

■グレード：3
<作品解説＞
この作品は、台湾最大の民族打楽器楽団「十鼓擊樂團」からの委嘱により作曲した、13曲 からなる2010年度公園作品「出水靈劍」の中の1曲を打楽器アンサンブルにリメイクしたものです。 タイトルは煩悩が吹き消された状態、悟り等を表す仏教用語です。曲は「般若心経」を利用して、 経典中のそれぞれの文字を作曲者独自のシステムにより音楽化、リズム化して作曲されました。 例えば木魚と磬のリズム位置も厳格に設定されており、般若心経の内容や音と連動 しています。この2つの楽器がまさに悟るように淡々と時を刻み、周囲の楽器の細かいリズムや 四分音符の連打、それにVibraphoneの優しい旋律によって恍惚で落ち着いた世界へ導いていきま す。タイトル通り焦らず強すぎず、慈悲の心を持った心地よい演奏を望みます。 なお、Ｅ直前のVibraphoneの和音フェルマータは、丁度般若心経の中に出てくる「涅槃」に相当する部分ですので、特に上質の涅槃的時間を演出したいところです。 (朴守賢 )