打楽器５重奏楽譜　時の標本(茂木宏文 作曲) [HCE-065]

※価格・仕様は予告無く変更される場合がございます。
店頭在庫切れの場合、お取り寄せ通常3営業日前後。

・内容:スコア・パート譜一式
・演奏時間:約7分
・発売日:10月28日

編成
・Timpani(4), Suspended cymbal
・Perc.1(3 Tom-Toms/Tam-Tam/2 Wood blocks/Crush cymbals)
・Perc.2(Suspended cymbal/Marimba/2 Cow bells/Claves)
・Perc.3(Triangle/Congas/Snare drum/Castanets/Sleigh bells/Wind chime)
・Perc.4(Snare drum/Timbales/Bass drum/Bongos)

解説
始めに浮かんだのは、ホルマリン漬けにされた砂時計だった。そこには落ちかけ止まっている砂が浮かんでいる。美しい姿を保ち、人の手により時を止められた生物のように、いくつもの砂時計がパルスを否定され浮かんでいる。こんな不思議な光景を思い浮かべているうちに、パルスとそれ以外のものが対峙する構図が浮かんだ。パルスはティンパニ以外が受け持ち、時々同調するが、ティンパニはそれを否定する。途中、4人のパルスは全て違う周期でその存在を強調し、さらにティンパニも加わり、いくつものパルスの層になる。だが、それらは、ティンパニのソロにより打ち消され、最後には全てがパルスから解放される。そして、この幻想の終焉は突如やってくる。

演奏にあたって、このような一連の流れを意識しながら音楽をつくっていって下さい。主役のティンパニと他のパートはそれと対峙したり、協同したりする所を明確にし、立体的な演奏になるよう心がけて下さい。また、この曲を通して、自分たちの音楽を楽しんで頂けたら幸いです。(茂木 宏文)