木管8重奏楽譜 小組曲 作曲/ベラ・バルトーク(Bela Bartok) 編曲/編曲:黒川圭一(Keiichi Kurokawa) [BRN-ENMS-84321]

木管8重奏楽譜 小組曲 作曲/ベラ・バルトーク(Bela Bartok) 編曲/編曲:黒川圭一(Keiichi Kurokawa) [BRN-ENMS-84321]

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  1. ゆるやかな旋律 Lingering Melody — Lassú
  2. ワラキア舞曲  Walachian Dance — Máramarosi tánc
  3. 旋回舞曲 Whirling Dance — Forgatós
  4. ピッツィカートのように Quasi Pizzicato
  5. ウクライナの歌 Ukrainian Song — Oroszos
  6. バグパイプ吹き Bagipipe Player — Dudás

ハンガリーを代表する作曲家、ベーラ・バルトーク(1881‐1945)は、東欧圏の民謡の採取・分析においても大きな成果を残し、さらにはそれを自身の作品のなかに融合させていきました。ヴァイオリンの教育目的の作品として1931年に作曲された「2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲」(BB104/Sz98)も、東欧の民俗音楽から広く旋律の素材が取られています。この「小組曲」(BB105/Sz113)は、「44の二重奏曲」から抜粋してピアノ独奏用の作品として編曲したもので、最初の1936年に5曲が、さらに1943年頃「ワラキア舞曲」が加えられ、6曲からなる組曲となりました。

どの楽章も、民謡を素材にしている作品ですので、同じフレーズが強弱や楽器の組み合わせ、伴奏の和音や音形などを変えて繰り返し出てきます。そのコントラストを意識することにより、表情豊かで魅力的な演奏に繋がっていくことでしょう。また、曲の雰囲気を知るためにも、オリジナルの演奏にはぜひ触れてみてください。直接の原曲であるピアノ曲のほか、ヴァイオリン二重奏も聴いてみて欲しいと思います。以下に、各楽章の「44の二重奏曲」での楽章番号を記しておきます。

第1楽章「ゆるやかな旋律」(28)、第2楽章「ワラキア舞曲」(32)、第3楽章「旋回舞曲」(38)、第4楽章「ピッツィカートのように」(43)、第5楽章「ウクライナの歌」(16)、第6楽章「バグパイプ吹き」(36)
また、この曲では、各曲の標題が版によって様々に異同が見られるのですが、今回の編曲では、バルトークの次男ペーテル・バルトークが設立した「バルトーク・レコーズ」により、2005年に刊行された楽譜に基づいて表記しています。また第6楽章のみ、演奏効果を考慮して、原曲の短二度上に移調して編曲しました。

この木管8重奏の編曲は、青梅市立泉中学校吹奏楽部の委嘱により2011年に編曲したもので、同年12月27日に開催された2011TAMAアンサンブルフェスタにおいて、同校木管8重奏(Fl. 柳桃花、EbCl. & Cl.1 岩澤奈津実、Cl.2 濱崎栞、Cl.3 多田千尋、B.Cl. 岩崎由佳、A.Sax. 若林茉耶、T.Sax. 奥富佳奈恵、B.Sax. 劔持愛梨)によって初演されました。 (黒川圭一)


演奏時間:約6分40秒(1. ゆるやかな旋律 2. ワラキア舞曲 3. 旋回舞曲
4. ピッツィカートのように 5. ウクライナの歌 6. バグパイプ吹き)
グレード:4
編成:木管8重奏
詳細編成 Fl. / 1Cl.(EbCl). / Bb Cls.2〜3 / B.Cl. / A.Sax./ T.Sax. / B.Sax.

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